歴史的な建築物が地震で壊れないのはなぜだろう?

2021.01.20

建築されて500年、1000年もたつ木造の建築物は全国各地にありますよね。
幾度かの地震にあっても依然として健在なのは、なぜなのかと不思議です。

こうした歴史的な建造物は、もともと強く硬い地盤の上に建てられているということはありますが
それであっても、大きな被害を受けにくいのには、その構造に大きな理由があります。


結論から言いますと、「ぐらつきがあるからこそ壊れない」ということです。

日本古来の伝統構法では、柱や梁の組み合わせは「仕口(しぐち)」でつないでいます。
仕口とは、木材を削り込んで作った凸部分と凹部分の組み合わせのことで
この方法でいくつもの接合部を組み立てていくわけです。

地震が起きたとき、大きく揺すられることがあっても
この仕口で木材がこすれあうことで、地震の揺れエネルギーを熱エネルギーに変え
揺れの減衰効果を作り出しているわけです。


古い神社仏閣を訪れたとき、歩いていると「ギシギシ」という音がしたことはありませんか?
それは劣化のきしみではありません。
こうした揺れのエネルギーを熱エネルギーに変えて、揺れを減衰させるのは
現代の制振装置、たとえば制震ダンパーと同じ原理となっています。

古い建物が老朽化してもなお、地震に強いのは
こうした接合部での伝統的な工夫が、効果を発揮しているといえます。


有限会社内田基礎工業では、エクステリア工事、コンクリート圧送、基礎工事を行っております。
現在求人を募集しており、未経験者歓迎ですのでご興味のある方は是非お問い合わせください。
また、創作料理を得意とする飲食店の経営を行っております。四季折々の料理を味わいたい方はぜひ創作料理店のよし成にお越しください。

お問い合わせはこちらから

 

お問い合わせはこちら